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    コロナ禍で運動不足・不安が続く毎日、巣ごもりによる認知症リスクとは? 専門家がおススメする「健脳食」としてのくるみの魅力

    2021/05/18

    コロナ禍において認知症が加速している人生100年時代。2050年には65歳以上の4人に1人が認知症を発症するという推計があり、高齢化が加速する日本においてもはや他人事ではありません。そんな中最近では、コロナ禍の巣ごもりによる認知症リスクがメディアや医療専門家から指摘されています。

    今回は、コロナ禍に潜む認知症リスクと、認知症を予防する可能性として注目されている「脳活」の大切さと「健脳食」としてのくるみの魅力を、工藤孝文先生にお伺いしました。

    工藤内科クリニック
     工藤 孝文先生

    〈コロナ禍で運動不足・不安が続く毎日、気になる認知症リスクとは?〉

    工藤先生:「人生100年時代」と聞いて気になることの一つに、認知症を発症したらどうしようという不安があるかもしれません。まだまだ心配ないと思っている人も多いかもしれませんが、2050年には65歳以上の4人に1人が認知症を発症するという推計1があり、労働年齢が引き上げられている傾向を考えても他人事とばかり言ってはいられません。認知症とまではいかなくても、物忘れや物覚えが悪くなるのも辛いことです。

    最近では、コロナ禍による長期の巣ごもり生活で、心身ともに不調を訴える方も増えているのではないでしょうか。そんなコロナ禍で特に気になるのが、認知症リスクの増加です2。新型コロナウイルス流行を機に、私たちは日々、新型コロナウイルスの感染者数やオリンピック開催の行方、ワクチンの話題など、気が滅入る情報に晒され、不安と向き合った生活を送っています。このような状態が長期にわたって続くとどうなるでしょうか。
    まず、不安な精神状態が数週間継続することで、自律神経失調症の症状が現れることがあります。さらに数週間続くと鬱状態を誘引し、鬱状態が10年以上経過すると認知症を発症するリスクが高まることが報告されています。コロナ禍で人と社会と接触しなくなる今、この不安な状態が解消されることはなく、認知症を発症するサイクルが日々高まっていることが考えられます3。」

    1厚生労働省 「認知症施策の総合的な推進について」 (2019)
    https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000519620.pdf
    2日本老年学的評価研究(JAGES) 「新型コロナウイルス感染症流行下での高齢者の生活への示唆:JAGES 研究の知見から」 (2020)
    file:///C:/Users/User19/Downloads/41_20200602.pdf
    Takasugi T, Kondo K.「Dementia prevention in Japan. World Dementia Council」(2020)
    https://worlddementiacouncil.org/sites/default/files/2020-09/DFIs%20-%20Japan_V6.pdf

     

    • コロナで認知症が加速中?!専門家が考える「健脳食」としてのくるみの魅力

    〈健脳食としてのくるみの魅力〉

    工藤先生:「そんな人生100年時代やコロナ禍での認知症リスク予防として、どのような食品を選択し、食事をするかがますます重要となっています。そこで毎日の健康では、健康的な食生活の一環としてくるみを食べることで、認知症の芽を摘む、あるいは少なくとも認知症のリスクを下げるための一歩を踏み出すことができるとしたらどうでしょう。
    まさか、”くるみを食べるだけなんて、そんな簡単な方法で?” と疑的になる人もいるかもしれません。 しかし、近年のくるみの脳の健康に関する研究成果を見ると、健康的な食生活やライフスタイルの一環として、くるみを食べることは、脳の健康を予防・維持するのに有効である可能性がわかっています。

    近年は特にくるみと認知機能に関する研究が盛んに行われているのですが、2015年に発表された2つの研究成果に注目しています。1つは、カリフォルニア くるみ協会が支援しているカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のデイヴィッ ド・ゲフィン医科大学院のエイラブ博士が中心となった研究です。エイラブ博士は、20歳以上の成人を対象とし、6種類の認知機能検査で、くるみ摂取量の多い被験者が有意な成績を示すことを明らかにしました。エイラブ博士は研究の成果として、一つかみのくるみをおやつ代わりに、あるいは食事の一部として毎日摂取することが認知機能の向上につながると述べています。

    もう一つは、2015年にアメリカの医師会雑誌「JAMA」 に「地中海食による疾患予防」という世界最大クラスの栄養学臨床試験の研究結果です。試験の対象者は、心血管リスクが高いものの、認知機能は良好な55歳~88歳の447 人。参加者は、地中海式の食事にエクストラバージンオリーブオイルを加える (A)、 地中海式の食事にくるみを半量含むミックスナッツを加える(B)、低脂肪食 (C) の3つのグループに分けられました。 すると、Bのグループはほかのグループに比べて記憶力が改善したのです。どのグループからも軽度の認知症見つかっていますが、Aは7例 (34%)、Bは8 例 (7.1%)、Cは2例(2.6%)で、Bのグループが最も少なかったのです。 そこで研究者たちは、くるみを含むナッツ類を加えた地中海海食を摂ることは、加齢に伴う認知機能障害への対策になる可能性があると結論づけました。この理由については、くるみを含むナッツ類の高い抗酸化力、抗炎症作用による可能性が高いと考えられるということです。

    くるみには、オメガ3脂肪酸をはじめ、脳や記憶力をサポートする栄養素が豊富に含まれています。 くるみで脳活をすることは、物忘れや物覚えが気になるシニア世代だけではなく、働く現役世代や受験生にとっても嬉しい効果が得られます。日々の食事のなかに、健脳食としてのくるみの活用をおすすめします。」

    • コロナで認知症が加速中?!専門家が考える「健脳食」としてのくるみの魅力                                        *脳活くるみは終売しました。

     

    カリフォルニア くるみ協会が助成する認知機能の研究では、くるみを習慣的に摂取することで脳の健康維持・認知症予防に効果があることがわかっています。

     

    ■工藤孝文先生 紹介:

    工藤内科院長。東洋医学・漢方医。福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は福岡県みやま市の工藤内科にて、地域医療を行なっている。糖尿病・ダイエット治療・漢方治療を専門とし、NHK「ガッテン!」、TBS「名医のTHE太鼓判!」、フジテレビ「ホンマでっか!? TV」出演、『ナッツをうまく食べれば100歳まで長生きできる!』など著書多数。

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