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    くるみを使ったグラノーラで腸活! 開発者が明かす「グラノーラ」誕生秘話製品開発インタビュー

    2020/10/23

    カリフォルニアくるみ×みりん粕
    グラノーラではじめる腸活!

      九重味醂株式会社

    創業250年に迫る九重味淋株式会社は、三河みりんの原点を作ったことで知られています。最盛期には20社ほどあった三河みりんの製造会社も、現在は6社ほど。そんな伝統ある九重味淋が、「腸活」というコンセプトのもと、2020年5月くるみとみりん粕を使ったグラノーラを発売しました。カリフォルニアくるみを採用した理由や誕生の背景について、開発を担当された川﨑さんにお話を伺いました。

    <グラノーラへの挑戦、そしてカリフォルニアくるみとの出会い>

    今年2020年、みりんを用いたスイーツ展開の一環として、本みりん「九重櫻」を使用した「ぼうろ」を4月に発売、翌5月には本みりん、みりん粕を使用した香ばしい「グラノーラ」の発売を開始しました。「ぼうろ」の商品開発のなかで「マクロビ」など新しい健康価値に伴うキーワードを取り入れるようになり、その流れで「グラノーラ」の開発に際しても健康志向を重視し、「腸活」というコンセプトに辿り着いたのです。

    実は、くるみを採用した背景には偶然の要素も含まれています。私はもともと製造の分野で働き重ねてきた人間で、開発については今回の「グラノーラ」が初めての挑戦でした。そのためグラノーラの開発は、何もかも初めてのことばかりで、物事の進め方から学び直す必要がありました。グラノーラで使用するナッツに関しても、何を使うかわからないところから試行錯誤を始めました。

    そこでまず、「大人が食べるおやつ」というコンセプトや、コーヒーにマッチしたナッツを探していたところ、カリフォルニアくるみに出会いました。くるみは、焼き上げたときの食感に独特の柔らかさが加わります。グラノーラ素材に適したくるみの魅力に魅かれ、採用することに決めました。個人的にもくるみの食感が好きだったことも大きなポイントになりました。

    その他素材選びに加え、グラノーラのパッケージ開発にも力を入れました。当初、グラノーラには油分やくるみの酸化をどう抑えるかという課題がありました。そこで包装容器を見直すなかで「酸素バリア」という優れた容器を採用することで、素材の鮮度を守り、賞味期限を120日まで延ばすことに成功しました。

    くるみの栄養に関しては調査していくなかで、くるみは「スーパーフード」とも呼ばれ、人体で生成できないオメガ3脂肪酸を豊富に含んでおり、GI値も低いこと。オメガ3脂肪酸は血圧、糖尿病、疲労、肥満などの対策にも有効であることがわかりました。そのため、グラノーラにくるみを使用することで、オメガ3脂肪酸という身体に良い脂質を加えることにも成功できたのではないかと考えました。

    <腸活への取り組み>

    みりん粕と食事を結び付けていくことが、私たちの目標のひとつです。社内では高齢化によって中高年の社員が増えており、健康面のケアはますます重要となっています。「腸活」というコンセプトは、そんな社員の健康維持を目的とした理由から生まれました。

    また元気な1日を過ごすためには、腸活を取り入れた良い朝食を摂ることが重要です。グラノーラなら手軽に朝食にも活用でき、「腸活」というコンセプトにもマッチしています。
    グラノーラの原料となるくるみやオーツ麦には腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれており、みりん粕にも「レジスタントプロテイン」という、タンパク質でありながら体内では食物繊維と同様の働きをする成分が多量に含まれています。

    レジスタントプロテインはコレステロールを低下させることでも知られており、「腸活」にピッタリな栄養成分となっています。みりん粕の肥満抑制効果は、日本栄養・食糧学会(公益財団法人)にも発表されています。そんなくるみ、みりん粕、オーツ麦の腸活に嬉しい栄養素が同時に摂れるのも、グラノーラの魅力だと思っています。

    グラノーラの開発では「腸活」を一つのテーマとして、訴求してきました。今後はみりん製造メーカーとして、洋食、中華料理など多様なジャンルでの活用を広げながら、20代から40代といった若い世代への食と健康の提案も続けて行きたいと考えています。

    • 九重味淋株式会社
      製品部 川﨑 禎明氏

    九重味淋の紹介

    安永元年(1772年)、現在の愛知県碧南市で創業したみりん製造の老舗、九重味淋は、日本最古のみりん蔵を有する調味料メーカー。廻船問屋を営んでいた石川八郎右衛門信敦が、肥沃な三河地方をみりん醸造の地として選び、江戸へと卸すように。江戸の食文化への貢献と高い品質が評判を呼び、やがて「三河みりん」の愛称が生まれ、広く親しまれるようになった。チャレンジ精神に溢れた社風は、伝統的な製法を守りながらつくるみりんと、新たな試みとしてみりん粕を活用した新商品開発にも力を注いでいる。

    【グラノーラ】

    https://www.kokonoe-shop.com/fs/kkne1772/17916

    WALNUT COLUMNS くるみコラム

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