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2009/10/31
発表年月 | 2009年10月 |
書名 | J Am Coll Nutr.2009 Oct ;28(5):611-617 |
著者 | Tapsell L, Batterham M, Tan S-Y, and Warensjo E |
研究機関 | Smart Foods Centre, University of Wollongong |
概要 | このクロスオーバー試験では、「肥満成人では、くるみを含めた基本食品を中心とするカロリー制限食により、蓄積脂肪の消費が促進される」という仮説を検証した。肥満成人16名を被験者として、食事関連のエネルギー消費量および脂肪の酸化の影響を8時間調査した。この測定時間中、参加者は朝食と昼食、および前日の夕食として以下の2種類の食事のいずれかを摂取した。一方の食事はパン/シリアル、果物、野菜、牛乳/ヨーグルト、肉にくるみを加えた食事(くるみ食)、もう一方はオリーブオイルを加えた食事(対照食)とした。くるみ食の栄養組成はたんぱく質20%、炭水化物50%、多価不飽和脂肪10%で、対照食はたんぱく質15%、淡水化物55%、多価不飽和脂肪5%だった。測定時間中の食事のエネルギーと主要栄養素組成に差異はなかった。どちらの食事も室内熱量計施設にそれぞれ8時間滞在して摂取し、その間の参加者のエネルギー消費量、呼吸商(RQ)、主要栄養素組成を評価した。 |
結果 | 8時間の測定時間中、2種類の食事のエネルギー消費量に差はなかったが、RQには有意差が認められた(対照食0.908±0.046、くるみ食0.855±0.036、P=0.029)。炭水化物酸化レベルは対照食時間中よりもくるみ食時間中の方が低くなり、脂肪酸化レベルは後者の方が高くなった。くるみを含めた基本食品で構成されるカロリー制限食は、急性状態における蓄積体脂肪の使用を促す効果があると結論された。 |