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栄養と健康
カリフォルニアくるみには、ALAなどの多価不飽和脂肪酸、ポリフェノールなどの抗酸化物質など、脳と認知機能の健康に効果的と考えられる栄養素が含まれています。最近の研究では、くるみを健康的な食事の一部として摂取することが老化にともなう認知機能低下の改善に役立つ可能性があることがわかってきました。
『The Journal of Nutrition, Health & Aging』掲載の横断研究によると、くるみを摂取することで20~59歳までと60歳以上の成人の記憶力、集中力、情報処理速度を含めた認知機テストの成績が改善する可能性があることが示唆されました。1
また、米国の『Journal of Alzheimer’s Disease』掲載の動物実験では、くるみを含む餌がアルツハイマー病の発症リスク抑制、発症遅延、進行抑制などにつながる可能性があることが示されました。2この研究では、マウスに6%と9%配合した餌を与えた結果と、くるみを入れない配合の餌を与えたグループを比較しました。研究の結果、くるみを豊富に含む餌を摂取したマウスの学習能力、記憶力、不安低減、運動発達の向上が見られたとのことです。
『Nutrients』に発表された疫学研究で、くるみの摂取は成人のうつ病の症状軽減との関連性が示されました。3ナッツを食べない人に比べ、一日1オンス(約28g相当)のくるみを食べるアメリカ人成人は活動に対してより大きな興味を示し、より高いエネルギーレベル、絶望感の低下、収集力の向上やより楽観的になる可能性が高いことがわかりました。
また、『Nutrients』で発表された別の研究では、くるみの摂取は男性のムードを改善する可能性が示唆されました。4健康的でうつ病ではない若い男性がくるみを豊富に含む食事を摂取した後に、全体的な気分障害が27%減少しました。
参考文献:
1 Arab L, Ang A. A cross sectional study of the association between walnut consumption and cognitive function among adult US populations represented in NHANES. J Nutr Health Aging. 2015;19(3):284–290. doi:10.1007/s12603-014-0569-2
2 Muthaiyah B, Essa MM, Lee M, Chauhan V, Kaur K, Chauhan A. Dietary supplementation of walnuts improves memory deficits and learning skills in transgenic mouse model of Alzheimer’s disease. J Alzheimers Dis. 2014;42(4):1397–1405. doi:10.3233/JAD-140675
3 Arab L, Guo R, Elashoff D. Lower Depression Scores among Walnut Consumers in NHANES. Nutrients. 2019;11(2):275. doi:10.3390/nu11020275
4 Pribis P. Effects of Walnut Consumption on Mood in Young Adults-A Randomized Controlled Trial. Nutrients. 2016;8(11):668. doi:10.3390/nu8110668
Consumption and Cardiac Phenotypes: the Coronary Artery Risk Development in Young Adults