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栄養と健康
くるみはコレステロール値を下げ、血管を柔軟にし、血液の流れを良くし心疾患のリスクを下げると報告されています。オメガ3脂肪酸は血中LDL(悪玉)コレステロール値を低下させ、HDL(善玉)コレステロール値を維持または上昇させると言われています。
コレステロールや中性脂肪が血液中でバランス良く存在している状態では、コレステロールは体にとって、重要な役割を果たします。ところがそのバランスがくずれ、LDLコレステロールが増えすぎると、傷ついた血管壁に入り込んでしまいます。血管壁の中でLDLは酸化されて「酸化LDL」となります。実はこれが「悪玉コレステロール」の正体です。 この「酸化LDL」はマクロファージという細胞に取り込まれて、血管の壁にプラークと呼ばれるコブをつくります。これが大きくなると血管壁が厚くなって、血液の通り道が狭くなり、血液が流れにくくなります。この状態が動脈硬化です。また、プラークは大きくなるだけでなく破れることもあります。すると、破れた血管を修復しようと血小板が集まり、動脈の中に血栓ができ、その血栓によって血管が詰まり、血液が流れなくなってしまうこともあるのです。 オメガ3系脂肪酸は、血圧、動脈の炎症、血小板の粘着を抑制し、血小板の凝集とプラーク形成を発生しにくくします。必須脂肪酸の中でもオメガ3系脂肪酸には、不整脈や心停止を抑制する働きがあると報告されています。
くるみが心臓の健康に果たしうる役割を裏付けた研究として、最初に発表されたのは1993年、くるみが男性の総コレステロールとLDLコレステロールをそれぞれ12%と16%も下げる可能性があることを示したロマリンダ大学の研究です。それ以降、くるみを食べることでさまざまな心臓の健康を示すバイオマーカーやリスクマーカーにどのような影響が及ぶかを検討した研究が発表されています。
・LDLとHDLコレステロール
・アポ蛋白Bとnon-HDLコレステロール
・血圧
・炎症
・内皮機能
・プラーク形成
そして、心血管疾患に対するくるみの健康効果を裏付けるエビデンスが明らかになったことから、米国食品医薬品局(FDA)は2004年3月に、くるみに対してホールフードとしては初めて、効果・効能に関する限定的健康強調表示を承認しました。この表示では「支持するが決定的ではない研究結果において、カロリー摂取の増加を招かない低飽和脂肪・低コレステロール食の一部として、1日1.5オンス(約42グラム)のくるみを食べると、冠動脈疾患のリスクが低下する可能性がある」ことが示されています。
くるみはまた、米国心臓協会によるハートチェックマークの承認も受けています。