最新の研究発表について

くるみと脂肪性の魚が、通常〜軽度の脂質異常症患者の血清脂質画分に及ぼす影響:無作為化対照試験
Walnuts and fatty fish influence different serum lipid fractions in normal to mildly hyperlipidemic individuals: a randomized controlled study.

2009/05/31 心疾患

この研究では、くるみと魚油(海産性 n -3系脂肪酸)を、虚血性心臓病(CHD)の一次予防に奨励されている量で摂取した場合、血清脂質マーカに同様の効果をもたらすかを探った。この無作為化クロスオーバー摂取試験で被験者とした、正常〜軽度の脂質異常症患者25名は、対照食(ナッツ類も魚油も含まない)、くるみを含む食事(くるみ42.5g [1.5oz])、魚油を含む食事(1週間に2度鮭113g [4oz] を摂取)を、それぞれ4週間摂取した。

老齢ラットの運動機能と認識機能へのくるみ摂取量の影響
Dose-dependent effects of walnuts on motor and cognitive function in aged rats.

2009/04/30 認知症

老齢ラットでは、空間学習と記憶を必要とする運動・認識作業能力が低下する。先の研究により、果物と野菜からポリフェノールを摂取することで、これらの能力が高まることが証明されている。くるみには植物性オメガ3脂肪酸・ αリノレン酸(ALA)とオメガ6脂肪酸・リノール酸(LA)が含まれ、またくるみはポリフェノール、抗酸化物質、脂質の栄養供給源である。本研究ではくるみの摂取が運動/認識能力に及ぼす影響を探った。老齢ラット(344匹)に対照食、あるいはくるみを2%、6%もしくは9%含む食餌を8週間与えてから、運動・認識試験によって評価した。

くるみを含む食事による多価不飽和脂肪の長期的摂取が2型糖尿病患者の代謝パラメータに及ぼす影響

2009/04/30 糖尿病

くるみからの多価不飽和脂肪酸(PUFA)の摂取レベルを常に高くすることで、2型糖尿病の代謝アウトカムにどのように影響するかを評価した。インスリン治療を受けていない肥満の糖尿病患者50名を、対照食群、毎日くるみ30g(1 oz強)を摂取する群に無作為に割り付け、1年後の体重、体脂肪、内臓脂肪組織、糖尿病の臨床マーカの変化から群間差を評価した。

ナッツ類を加えた地中海食がメタボリック症候群にもたらす効果:PREDIMED無作為化試験の1年後の結果
Effect of a Mediterranean diet supplemented with nuts on metabolic syndrome status: one year results of the PREDIMED randomized trial.

2008/12/31 体重管理

本研究では、PREDIMED開始から1年後の、地中海食と典型的な低脂肪食によるメタボリックシンドロームへの影響を比較した。『P revencion con Dieta Mediterranea(PREDIMED)研究』で被験者とした心血管疾患リスクの高い55~80歳の被験者のうち1,224名を対象に、低脂肪食もしくは以下の3種類の地中海食のいずれかを割り付けた。 1)くるみを主とする3種類のナッツ(くるみ15g、ヘーゼルナッツ7.5g、アーモンド7.5g)を含めた地中海食 2)オリーブオイルを含めた地中海食 3) 標準的な低脂肪食 2種類の地中海食群には、果物、野菜、魚の摂取量を増やし、牛肉や加工肉を白身肉に代え、ニンニク、タマネギ、ハーブでトマトソースを手作りし、日常的に飲酒している場合は赤ワインを飲むよう助言した。

くるみを含む餌による、MDA-MB231ヒト乳癌を移植したヌードマウスにおける腫瘍発生の抑制効果
Suppression of implanted MDA-MB231 human breast cancer growth in nude mice by dietary walnut.

2008/09/30 がん

くるみの摂取による、ヌードマウスに移植したヒト乳癌細胞(MDA-MB231)の成長への影響を調査 した。腫瘍細胞を40匹のヌードマウスに注射し、2群に分けた。その一方には、粉末くるみを人間 の1日28g(1oz,1/4カップ)分に相当する量で毎日与え(カロリー摂取量の18%)、もう一方の群には くるみ食群と同量のビタミン、無機質、繊維にコーン油を加えた餌を与えた。

伝統的な地中海食のリポタンパク質酸化への効果:無作為化試験
Effect of a traditional Mediterranean diet on lipoprotein oxidation: a randomized controlled trial.

2007/06/30 心疾患

『Prevencion con Dieta Mediterranea(PREDIMED)』とは、地中海食が心血管疾患の一次予防に 及ぼす影響を評価するための長期的多施設試験。本研究では心血管リスクの高い55〜80歳の男女372名を被験者とし、低脂肪食もしくは以下の2種類の地中海食のいずれかを割り付けた。 1) バージンオリーブオイルを含めた地中海食   2) ミックスナッツ(くるみ15g、ヘーゼルナッツ7.5g、アーモンド7.5g)を含めた地中海食 3カ月経過した時点で、被験者の酸化ストレスマーカの変化を評価した。

食事からのn-3系脂肪酸の摂取による、人間の骨吸収マーカの減少
An increase in dietary n-3 fatty acids decreases a marker of bone resorption in humans.

2007/01/31 骨代謝

36〜65歳の男性20名、女性3名を被験者とした、この3期無作為化対照食事試験では、食事由来の n-3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)、αリノレン酸(ALA)が、骨再吸収マーカにもたらす効果を探った。平均的なアメリカ人の食事よりも ALA値の高い食事の摂取後では、血清 N-テロペプチド(NT x)値が有意に低下した。

くるみ/オリーブオイルに富む高脂質食が食後の内皮機能に及ぼす急性効果
Acute effects of high fat meals enriched with walnuts or olive oil on postprandial endothelial function.

2006/10/31 心疾患

健康な成人12名、高コレステロール血症患者12名を、オリーブオイル25g(大さじ1.5杯)もしくはくるみ40g(1.5oz)を加えた高脂肪食を摂取するクロスオーバー無作為化割り付け下で、空腹時と試験食摂取から4時間後の上腕動脈機能を評価した。

アメリカ人が摂取した食品中の酸化還元活性成分(抗酸化物質等)含有量
Content of redox-active compounds (i.e., antioxidants) in foods consumed in the United States.

2006/07/31 抗酸化

レドックス活性化合物の含有値を示した順位付き食品表を作成するため、一定のカットオフ還元電位を上回るレドックス活性化合物の濃度測定試験により、米農務省の米国食品栄養分析プログラムから得た1,113食品サンプルを分析した。

心血管疾患リスク因子に及ぼす地中海食の効果:無作為化試験
Effects of a Mediterranean-style diet on cardiovascular risk factors: a randomized trial.

2006/07/31 心疾患

『Prevencion con Dieta Mediterranea(PREDIMED)』とは、地中海食が心血管疾患の一次予防に及ぼす影響を評価するための、長期的多施設試験。2型糖尿病、喫煙、高血圧、高コレステロール値のどれか1つ、あるいは複数に該当する55〜80歳の男女772名を被験者として、バージンオリーブオイルを含めた地中海食、ミックスナッツ(くるみ15g、ヘーゼルナッツ7.5g、アーモンド7.5g)を含めた地中海食、低脂肪食の3種類の食事介入により3カ月間調査した。